風本真吾のダイエット指導

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マジンドールダイエットシステムの始まりと大成

風本真吾の訓え

「積極的予防医療を活用して、病気でない人に対して実践的な健康管理指導を行う」
と意気込んで、平成4年に診療所である四谷メディカルサロンを開設し、プライベートドクターシステムを創始しましたが、当時は、アスピリン、ピロリ除菌以外に、抗酸化作用(ガン予防に連動する)を目論んだベータカロチン、ビタミンC、ビタミンE、そして飲酒過多の人に対する点滴療法(後にプラセンタ医療に発展する)以外に、実践的な取り組みはなく、家庭教師スタイルで、健康、人体、医療を教える、という程度の活動しかできませんでした。この家庭教師スタイルのおかげで、後に、新しい医療システムを次々に作り出すことになるのですが、当時は、そんなことは思いもよらないことでした。

そんな日々に劇的な変化をもたらしたのが、ある業界新聞社を創業したO社長との出会いでした。100㎏を軽く超える身体を揺さぶり、10種類以上の薬を飲んでいます。バブル時代は相当に活躍したらしく、当時の「富の象徴」とされていた過体重の体格を持て余していました。しかし、本人は、「富の象徴」ではなく、健康管理の一環として体重を減らすことが必要であると認識していました。驚いたことに当時は、「太っていて何が悪い!」というのが、ほとんどの人の認識で、体重管理の重要性が、社会的に明確ではなく、体重管理に目覚める社長はまれでした。ダイエットは美容目的のみだったのです。

その平成4~5年の頃、日本でも欧米にならって、ようやく体重管理の必要性が叫ばれ始め、テレビ番組でダイエット系の番組が現れ始めました。しかし、その内容は
「○○を食べれば痩せる」
というもので、日本国民のすべてがそのタイプの番組に洗脳され、
「食べる量を減らせば痩せる」
「体重を減らすためには、食べる量を減らさなければいけない」
という当たり前の原理に納得していなかったのです。
「何を食べれば痩せるのですか?」
という質問が目立ちました。

食品業界は、テレビ番組のスポンサーとして重要な存在でした。「食べる量を減らしなさい」というような、国民の食品摂取量を減らす内容の番組は、食品業界の機嫌を損ねます。だから、「○○を食べたら痩せる」という番組構成になるのはやむを得ないのですが、それにしても、国民への過剰な洗脳が行き届いていました。
病院の診療現場でもダイエット指導には本気で取り組みません。「体重を減らしてください」と口頭でしゃべるだけです。体重を落とさせる医療に健康保険が設定されていなかったのが一つの原因ですが、案外、医師の腹の中では、「太ってくれているから、病気になってくれて、俺たちの仕事が生まれるのだ」という思いが潜んでいたのかもしれません。そんな背景の中で、私は一念発起しました。

「そうか。ダイエット指導を医療行為の枠内で行えば、健康管理指導の一環として役に立つ。とりあえず、体重管理指導の達人になろう」

O社長と知り合ったのは、平成5年のことです。運よく、当時は医療用の食欲抑制剤「マジンドール」が認可されていました。O社長は運動しようと努力しますが、それだけでは体重は落ちません。食べる量を減らさなければいけないのですが、どのように説明しても、自分の意思で食べる量を減らすことができないのです。
「これは・・・、本能に働きかけることを突破口とするしかない」
そこで、O社長にこのマジンドールを使いました。そして、身体の変化、心の変化を観察しました。5kgくらいは落ちますが、それ以上はなかなか落ちません。

「そうか・・・。薬の力だけでは、効果はたかが知れている。マジンドールは、健康保険上は、食事療法、運動療法に十分な努力を尽くしてから利用すること、とされているが、体重を落とすことの最終的な切り札にはなっていないのだからそれは間違えている。体重管理指導の入り口に利用しなければいけない。そして、その奥に、様々な工夫が必要なのだ。マジンドールの投与方法そのものも工夫が必要だ。食べることに関する本人の思い込みや信条を変化させる話法の研究はもっと必要だ」

「何が必要になるのか」そして「どうすればその必要なものを満たすことができるのか」
以後、私はそれを徹底的に研究しました。O社長とは日常生活にくっついて、食べることに関する心の行きどころを悟らせてもらい、指導を積み重ねました。一緒に旅行に行ってダイエットへのさらなる取り組みを深めたりもしました。O社長は結局20㎏以上のダイエットに成功し、内服している薬は半減しました。そこからEPA体質への身体改良(後述)も行いました。

幸いなことに、O社長がダイエットに成功していく姿を見て、「我も、我も」と多くの希望者が集まってくれて、私の体重管理指導の研究は、大いに進歩し、平成7年にはダイエット指導の原型が出来上がりました。その後も研究を深め、食べることへの工夫の一環として、クロムサプリメントや桑茶の開発へもつながりました。また、「食べる総量をシンプルに減らす」ことを意図して、「朝食を抜いたら痩せますよ」という趣旨の「お医者さんが考えた朝だけダイエット」(三笠書房、平成12年刊)という書籍を執筆したところ、60万部突破のセラーになったのです。このような書籍が売れるということは、当時、「体重を減らす」ためには、「食べる量を減らす」しかないことが、国民にほとんど行き届いていないことを意味していました。

ダイエット指導の工夫のすべて、研究の成果のすべては、「マジンドールダイエットシステム」として結実しました。健康管理指導の一環としての体重管理指導は、ここに優れた診療システムを生み出すことができたのです。


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